まず「アガリクス」という固有の名のキノコは存在しません。
「アガリクス」という名称は200種あまりのキノコの総称で、それを「アガリクス属」と申します。
実は、マッシュルームも立派なアガリクスで、マッシュルームの学名は「アガリクス・ビズポーズ」と言います。
マッシュルームは食用で薬用ではなく、薬効成分はありません。
要するにアガリクス属全てのキノコに免疫賦活作用が認められている訳ではありません。
ですから「アガリクス茸」というあたかもアガリクスという固有の名のキノコがあるかの如く表現することは間違いです。
氏素性をはっきりさせて、アガリクス属○○茸という表現をしなければなりません。
まずこの事ををよくご理解・ご認識ください。

次に、免疫に関する薬理が20年以上に渡って学会発表され、その効果が認められているのは「ヒメマツタケ」だけです。

ただヒメマツタケであれば、その薬理効果が全てのヒメマツタケに同じレベルで認められるかとなれば、それは違います。

ヒメマツタケと一言で申しましても、その菌株によってその組成が違います。又、栽培方法によっても又その組成が違って参ります。
(当然の話ですが、植物は根からいろいろな成分を吸収します。栽培方法が変われば吸収する成分も違い、薬理効果も差が出て来ます)

それ故、学会発表の各学会で使用されたヒメマツタケと同じ菌株で又同じ方法で栽培されたヒメマツタケでないとその薬理効果に信頼性が確保されません。

どうぞその点にご注意ください。

「アガリクス」と「ヒメマツタケ」の関係を分かり易く「犬」と「シェパード」の関係で表現してみました。

皆さんにもっとご理解していただく為に、下記のような例えを用いてご説明しましょう。

今「アガリクス」という名称を「犬」に置き換えましょう。
「アガリクス」に200種余りのキノコがあるように、一言で「犬」といっても、それこそたくさんの種類があります。
「抗腫瘍作用」を「警察犬としての能力」に置き換えましょう。
皆さんよくご存知の通り、警察犬としての能力は、シェパードが一番優れています。
シェパードに警察犬として能力があるからといって、他の犬にも同じようにその能力があるということにはなりません。

アガリクスにも同じことが言えます。アガリクスの中でも「アガリクス・ブラゼイ・ムリル」すなわち「ヒメマツタケ」抗腫瘍作用が他のアガリクスにも同様に存在するということになりません。
先ほどのマッシュルームが良い例ですし、キノコは乾燥させたりしますと、元は何のキノコであったかは専門家にしか分かりませんし、ましてや粉末・顆粒・液体となるとどのキノコであったかは全く分かりません。
ですから、代替医療に長年携わってきた私どもからすれば、アガリクスという表示だけでなく、アガリクス属の何キノコか表示するべきであると考えております。

更にもう一点、シェパードであれば全て警察犬になるというわけにはいきません。
決められたトレーニングを受け、合格したシェパードだけが警察犬になれる訳です。
アガリクス属の中でも「ヒメマツタケ」だけが、そしてその「ヒメマツタケ」の中でも学会に用いたヒメマツタケは薬理効果が証明されていることになります。

さて、更にもう一点気をつけておく必要があります。
ヒメマツタケの笠と茎の部分を合わせて「子実体」と呼びます。
そしてそれ以下の根にあたる部分を「菌糸体」と申します。

「子実体」と「菌糸体」とでは有効成分も違いますし、その有効成分の含まれている量も全く違います。
私が調べた限りでは、恐らく学会で使用したヒメマツタケと同じ菌種で、しかも同じ栽培方法で生産している原料メーカーはたった一社のはずです。
その一社のヒメマツタケを原料に、ヒメマツタケ商品を一般販売している会社は何社かあります。
そしてその会社によってヒメマツタケのどの部分、すなわち「子実体」か「菌糸体」か、もしくはその両方共原料として用いているのか?この点によっても実は効能・効果・薬理作用が違って参ります。

予防的に服用されるのであればよろしいかと思いますが、治療目的でご服用を考えていらっしゃる方は、厳密にこのレベルまでチェックされる方がよいかと思います。

しかし、一般市販商品をご覧になってもそれまでの区別はなかなかつき難いものです。

ご不明点がございましたら、お気軽にクリニックまでお問い合わせください。

詳細・ご質問などのお問い合わせは、直接クリニックまでお電話ください。






平成27年6月〜12月までの6ヶ月間の追跡調査

(1)対象:他院で「うつ病」・「統合失調症」および「パニック症候群」と診断された方。


男女別人数  男10名  女性8名 
年齢層  18才〜48才  22才〜42才 

(2)臨床的効果判定:

うつ病も統合失調症等も血液検査および画像診断で確定できる病気ではない。精神、神経症状が主訴となる病気である。従って当クリニックでは、「意欲低下」「睡眠障害」「パニック症状」の3点に絞って効果判定項目とした。

(3)治療方法:

ヒメマツタケ子実体2gを朝、空腹時に服用。

(4)効果判定:

毎月1回、面談・カウンセリングで判断。「意欲低下」改善は18名中13名に認められた。13名の内訳は男性7名、女性6名であった。改善の判定は、「外出回数」「趣味活動の再開」等で診断した。

「睡眠障害」改善については、他院から処方されている睡眠導入剤の減量の度合を判断基準とした。
18名中の改善と認められたのは8名(男性4名、女性4名)「パニック症状」については対人恐怖症等については、外出回数、親族以外の人との面会数、会話時間も延長等について判断した。

改善率を示すと「意欲低下」で72%
「睡眠障害」で44%
「パニック症状」で56%となった。


今回の臨床追跡調査を開始するに至っては下記のような経緯があった事を御説明しておきたい。

当クリニックが進行癌の方の免疫向上(特にリンパ球の活性増大)にヒメマツタケの服用を推奨していることを御存知の方は多いかと思う。
当然ながら進行癌の方の不安は測りしれない程大きいものであるが、ヒメマツタケを服用してから、明るくなった(進行癌の方の家族の申告も含む)方が多数みられる事は以前から当方も承知していた事実である。
これから癌を克服していこうとする意欲からの明るさかと今までは受け止めていたのであるが、実はヒメマツタケには「γアミノ酪酸」という成分が多量に含まれているので、その効果として進行癌の方の中に明るくなった方が多いのか?と疑問に思い、他の疾病において、特に精神状態にかかわる疾病について、追跡調査を開始した次第である。

「γアミノ酪酸」について

γアミノ酪酸は保険薬の成分としても用いられるもので、主たる作用は、1)脳内代謝促進、脳血流量及び脳酸素供給量増加(日本薬局法の書籍にも記載)である。
適応、および薬理については書籍内の内容を下記に示すこととする。

資料1

作用
  1. 薬物動態 吸収(参考;動物実験):ビーグル犬に1g経口投与後,胃腸管から速やかに吸収,1時間後で最高血中濃度(約50μg/mL),その後急速に減少,24時間後に消失
  2. 臨床成績:対照薬との二重盲検比較試験で頭部打撲・脳挫傷等,頭部外傷後遺症の諸症状の改善に有用性が認められている
  3. 薬効薬理 脳代謝促進作用:脳は主に血液からのグルコースをエネルギー源として機能が営まれている.TCAサイクルの導入部に必要なヘキソキナーゼ活性を高め糖質代謝を促進する.また,実験的脳損傷(イヌ)に静注(50mg/kg)で脳血流量,脳酸素供給量などが増加

資料2

脳代謝促進剤 219

γ-アミノ酪酸
γ-aminobutyric acid (JAN)

添付文書
ガンマロン 1999年6月改訂
製品
ガンマロン Gammalon錠250mg(第一)
組成
錠:1錠中250mg
γ-アミノ酪酸(ガンマ-アミノ酪酸)は白色の結晶又は結晶性の粉末で,わずかに特異なにおいがあり,味はわずかに苦い.水又は氷酢酸に溶けやすく,メタノールに溶けにくく,エーテル又はクロロホルムにほとんど溶けない.水溶液(1→10)のpHは7.0〜8.0.融点:約200°C(分解)
適応
次の疾患に伴う諸症状(頭痛,頭重,易疲労性,のぼせ感,耳鳴,記憶障害,睡眠障害,意欲低下):頭部外傷後遺症
用法
1日3g,3回に分服(増減)

ヒメマツタケの「γアミノ酪酸の含有量」について


ヒメマツタケの子実体に含まれるγアミノ酪酸の量を下記に示す

資料3



この分析表は当クリニックのヒメマツタケ原料供給メーカーである日本食菌工業(株)の発表である。

当クリニックとしては、進行癌の方でヒメマツタケ服用後明るくなられる方がいらっしゃるのも、今回の特に「意欲低下」改善の効果も、このγアミノ酪酸よるものと考察しているが、今後は1日2gが最適量なのか否か症状改善度と共に検討を重ねたいと考えている。

「γアミノ酪酸」は保険薬としても用いられているが、薬としての副作用も胃腸障害、下剤等が記載されており、天然の形で摂取できるヒメマツタケがその点では安全性が高いと言える。

またうつ病等の内服治療薬の中には特に女性ホルモンの分泌リズムを変化させるという副作用があり、実際多くの薬の副作用として「月経不順」という記載が認められることも事実である。その点、ヒメマツタケなら副作用もなく安心して服用が可能である。

また下記の点にも御注意願いたい。ヒメマツタケは「子実体」という部分と菌糸体という部分に分かれる。ヒメマツタケの中でもγアミノ酪酸は「子実体」という部分に多く含まれるもので「菌糸体」にはこれ程の量は含まれていない。
ヒメマツタケを症状改善に服用したいとの御考えの方は、まずお飲みになろうとされるヒメマツタケがどの部分を用いたものなのかを確認されることが肝要である。更にもう一点気をつけなければならないのは、ヒメマツタケと一言で言ってもその栽培方法によって子実体のγアミノ酪酸の量は違うという事である。簡単な話である。
植物は根から栄養分を吸い上げる。何を吸い上げさせたか?でそのヒメマツタケの組成、さらに薬理が異なってくるという事である。
今回のヒメマツタケのγアミノ酪酸の含有量も、ヒメマツタケに関する学会年表の中で用いられたヒメマツタケの分析結果で、全てのヒメマツタケに同量の含有量が証明されている訳ではない事に御注意いただきたい。栽培方法によって、ヒメマツタケの組成と薬理が異なるということである。

詳細・ご質問などのお問い合わせは、直接クリニックまでお電話ください。