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第20話 異型及び癌細胞の発生メカニズムを考える。(その3)

異型及び癌細胞の発生メカニズムを考える - 最終回 -

冬、雪の下に埋まっている白菜を思い起こしてみよう。

白菜も凍ったら死ぬ訳である。白菜の細胞はそこで考える。どうやったら凍らず生きていけるかを。
そこで白菜の細胞は糖分をたくさんつくり出すことになる。実は糖分をたくさん含んだ状態だとなかなか凍らないのである。即ち生き延びることが出来る訳である。だから冬の野菜は甘いと称される由縁である。
白菜に大脳はない。考える脳もない。しかし脳がなくても各細胞レベルで考えるの訳である。細胞は生き物である。生き物である以上生き延びる為に考え、選択する訳である。

我々は人間だけが脳を持ち考えることが出来る生き物と思い上がっている。しかしそうではない。

異型細胞も自らが生き延びていく為に、エネルギー供給の方法を選択しただけの話であって、決して体のメカニズムの故障で生じた悪い細胞ではないのである。それどころか生き残りをかけて、それこそチェンジした知恵者でもある。

現代医学の癌治療といえば手術、抗癌剤、放射線である。
しかしこれだけ医療が進歩しながらも癌が減る気配はない。発癌という観点から見ると減少はおろか増加しているのが現実である。それはこの三大医療が発癌メカニズムの根本を解決するものではないからである。又、癌遺伝子、癌抑制遺伝子レベルの研究が進み、それはそれで大いに結構なことではあるが、このことが前面に出たとたん、我々は何に気を付けるべきか、何をすれば良いのかがわからなくなる一面がある。

発癌は体のメカニズムのトラブルで発生したようにみえるが実は整然としたプロセスをたどって出来てくるものであり、何かの間違いで発癌するのではなく、ちゃんとした理由があって起こるべくして起こるものである。発癌のメカニズムを調べていくと、そこには何の不思議もないことがみえてくるし、その真理にたどり着くことが一番の解決である。自然退縮する理由も理解出来るし、癌を実治させた人も、共存させている人も、実は例外なくその逆プロセスをたどっている。
体温低下、低体温は免疫力低下を引き起こすという話が、一方では毎日出来る異型及び癌細胞の増加をも増やすことを知っておくべきである。又、体温低下は血管の収縮を招き、血管が収縮すると血流が細り、血流が少なくなると、当然酸素供給が減り、低酸素になる。この仕組み、メカニズムも知っておいてもらいたい一つである。

これで体温低下→組織の低酸素化→異型及び癌細胞の増加メカニズムがご理解いただけたと思う。