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第21話 歯の構成は何を意味するのか? 1/8 ルールとは?

歯には三種類ある。

1 門歯 〜 薄くて四角い歯で植物(果物や果実)をかみ切るのに適している。
2 臼歯 〜 かみきった植物を植物をかみ切る為、又、穀物をすりつぶすのに適している。読んで字のごとく臼の様な歯である。
3 犬歯 〜 先のとがった三角形の歯で肉をかみちぎるのに適している。この犬歯が動物性食物を食べる為の歯と理解すると良い。

歯の構成はその動物の食性を規定しているものである。 即ち、牛は全て臼歯なので穀物しか食べない。 ライオンは全て犬歯なので肉しか食べない。 これはもうその動物に与えられた運命のようなもので、その歯に適したものを食べるように義務づけられている訳で、そのことがその動物にとって最も適した食物ということに他ならない。

さて人間の歯の構成はどうなっているのであろう。
人間の歯の沿う本数は32本で

- 門歯が8本
- 臼歯が20本
- 犬歯が4本

の構成である。

とかく動物性脂肪、動物性たんぱく質等、動物性食物の取り過ぎが問われる昨今であるが、もうおわかりであろう。 我々は食事のうち 1/8 が動物性食物があることが望ましいのである。 それ以上は過剰ということになる。

肉だけではない。魚も立派な動物性食品であり、卵をはじめ乳製品も全て動物性食品である。 ベジタリアンでもない限り、殆どの人が1/8を超えていることは容易に想像でいると思う。 人間には知恵がある。文明もある。それ故おいしく食べる技術も持っているが、その欲を肯定する知恵も持ち合わせている。

成分の優位性を持ち出しては、1/8を越えた理由付けをする。 しかし牛乳論争の時もそうであるが、成分には確かに体にとってそれ自体は有効なものは多い。それは否定しない。しかし自然界の摂理から物事を眺めるという一貫性を持ってよく考えてみると、1/8を肥えて体に良いという根拠は存在しないのである。 分という木を見るより、それを受け入れる人間という森で考えることが必要なのである。

野生の人間(?)はどうしているのだろう。 野生の人間とは、野生のチンパンジーのことである。 チンパンジーは人間の遺伝子(98.7%が同じ)を持つ生き物である。 野生のチンパンジーの食事を見るとその95%は植物性である。その内訳は果物が50%、45%が木の実や芋類である。残りの5%が動物性食物で、昆虫やアリである。

人間と違い野生動物は病気になるとすぐに死んでしまう。彼らは、食が自分たちの命を養い、健康を守る大切なものである個とを本能的に知っているのである。

我々も、もう少し謙虚な心で、食の基本に立ち返って見てはどうなのであろう。

次回はこのルールを破ったが故の人類最大の悲劇を一つ御紹介しよう。