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第22話 歯と食性、そのルールを破ると?

皆さんは次の単語を記憶しているだろうか?

「狂牛病」 「肉骨片」 そして 「プリオン」

本当に人間は愚かな動物である。
人間は歯の構成とその動物の食性を知識として知っていた。 そして牛の歯が全て臼歯である事も知っていた。もちろん犬歯が一本もないことも。 と言うことは、牛は動物性食物を食べないことも知っていた。 なのに人間は、子牛にも、親牛にも肉骨片を与えたのである。 犬歯が一本もないことを一本もないことを知っているが故に、ご丁寧にも、肉がかみ切れないだろうからといって、くだいて「片」の状態にして与えたのである。確か「ヤギ」か「羊」の異種動物の肉であったはずである。 その理由は、牛乳の出荷を増やす為に子牛の飲む分までも製品化したこと。 もう一つの理由は、親牛に肉骨片を食べさせると母親牛の乳汁中に含まれるタンパク質やカルシウムが増加する為、高い値で牛乳が売れる、と言うのもあった。かくして子牛も早く離乳させられ、親牛も肉骨片を食べさせられるハメになった訳である。

しかしここにとんでもない事実、いや、真理が隠されていたのである。 先ほど申し上げたとおり、牛の歯は全て臼歯でそれ故自らは動物性食物は食べない。 と言うことは、牛の中に動物性食物を消化するメカニズムがないと言うことなのである。事実、牛は他の動物性タンパク質を消化する酵素を持ち合わせていないのである。 その為、肉骨片を消化しきれず、消化しきれない残留物として「プリオン」と言う異種タンパク質が出来たのである。これは正に牛にとって「異物」である。それが脳脊髄に沈着して「暴れる牛」が誕生したのである。 狂牛病の実態であるこの事実を、農林水産省をはじめとする各国の公共機関は、「遺伝子的に尾sん去れた肉骨片を与えた為」という言い方をしたが、草食動物に動物性食物を与えるという大自然の摂理を無視した結果である。その牛を食べた人間の脳が海綿化してBSE(狂牛病)が発症したのである。

自然の摂理を無視して我欲に走った放漫な人間が受けた当然の報いである。

さて話を戻そう。前回申し上げたとおり、人間の歯の総本数は32本。 そのうち動物性食品を食べる為の絹糸は4本である。 ということは我々の動物性食物の摂取率は全食事の1/8が理想なのである。 しかし魚も動物性食物であり、乳製品も全て動物性である。とてもではないが実態は1/8以上の動物性食物の摂取率である。 このまま1/8を超え続けて動物性食物を摂取し続けてよいのだあろうか? 人間は絹糸を4本であれ持ち合わせているので、牛のように動物性食物を消化するシステム酵素を持ち合わせていないなどということはないにしても、本当に健康を維持できるのであろうか?

以前、私がこのような話をすると、ある人が反論してきた。 戦後、動物性食物をとることで、日本人の体格は良くなり、寿命も延びた。 その点はどうなんだ。という趣旨である。
確かにそれまでは動物性食物を殆ど取っていなかったのだから、その落差は大きく、動物性食物で体格も寿命も延びたことは事実である。しかし一方では、動物性食物のの摂取過剰から有病率も上昇したことを忘れてはならない。その有病率の上昇を抑えたのが薬である。
もう一点、確かに動物性タンパク質を取ると、成長が早くなるのは事実である。 最近の子供たちの成長のスピードが速いのも動物性タンパク質だ増えた為である。 しかし、この結果には重大な落とし穴がある。その事に気付いている人は殆どいない。 それは自然界を通して物事を考えることを普段していないからである。「成長」はある年齢を超えた時点で「老化」という表現に変わるということである。つまり成長を早める動物食は、老化を早めるということである。その老化を何とかごまかしてふたをしているのも薬である。 色々、それぞれに言い訳はあるだろう。しかし自然の摂理を覆す理論は出ていないのである。 何万年もの歴史で人間の食性は決まっているのである。

私はもちろん、毎食この1/8ルールを守ろうと申し上げているのではない。実際そんなこと無理である。 ただ常に頭の片隅にこの自然界のルールを入れておこうと申し上げているのである。 必ずやそれが日々の食生活に反映されるはずである。 頭の片隅に入れておくのと、そうでないのでは、きっと大きな違いが出てくるに違いない。

続く