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第24話 菜食主義を検証する(その1)


菜食人は動物界の一員から生じる食べ物は摂取しない。
つまり、肉、魚、ミルク、卵、チーズ、バター類は一切口にしない。 徹底した菜食主義者ははちみつも摂取しない。 さらに徹底した完全菜食主義者は服にもこだわる。 彼らは川やウール毛皮も着ないのである。

歴史

完全菜食主義者をVegan(ヴィーガン)と呼ぶ。 1944年 イギリス人のエグリーシェリグレーとドナルドワトソンが立ち上げた会で 語源はvegatarinの最初の三文字と最後の二文字をとったものである。 彼らはヴィーガニズム(厳格な菜食主義)を一般的なベジタリアンと区別した。 着る物や住まいを含めて何においてもづぶつ製品を使うべきではないとした。 今日ヴィーガニズムの大部分は健康志向というより動物愛護精神から推奨している面が大きいようである。 2006年 アメリカでバリスの世論調査が行われ回答者の1.4% つまり、アメリカ人の人口に照らし合わせると200万人いることが判明している。 「ベジタリアン」という言葉は今から160年前、1847年 英国ベジタリアン協会なるものが発足してつかわれるようになった。ベジタリアンは本来ヴィーガンのように肉や魚は食べなかったが乳製品や卵は摂取していたようである。

学会論文の歴史

野菜を中心とした食事が健康にどのような影響を与えるかについての調査結果は 1980年代に入ってその発表が多くなった。 結論としては、動物性脂肪、動物性たんぱくは 心臓病、糖尿病、高血圧、腎臓病 骨粗鬆症 大腸がんをはじめとしてあらゆる癌の発症リスクとなり アルツハイマーに関しても関与しているという報告も出始めている。
特に癌に関しては、乳癌、大腸癌、前立腺癌、子宮けい癌との因果関係については数多くのそれらを証明するデータが発表されている。

- 飽和脂肪酸は免疫系を抑制し、過剰なカロリーを含んでいるため癌細胞だけでなくすべての細胞の成長を促進する。動物性脂肪と動物性タンパクは癌細胞が好む酸性の環境を作り出す一因である。 また、成長はある一点を超えると正常細胞にとっては老化であることも忘れてはならない。


評価

ヴィーガニズムにはこれほどの肯定的な情報があるにもかかわらず ヴィーガニズム=健康とはならない。 実はヴィーガニズムの食事だけでは十分な栄養が補えないため健康を損なう危険があるからである。 賢く食べられる人で、さまざまな果物や野菜、豆類を手に入れることが出来、さらに適切なビタミンやミネラルを補充することが出来ない限りヴィーガニズムの食事にも要注意ということである。 (あくまでも賢く食べられる人なら問題ないということである。)


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ここで必須アミノ酸、必須脂肪酸等、必ず我々が日々必ず摂取しなければならない栄養素だけ知っておこう。


必須アミノ酸

:人のたんぱく質を構成するアミノ酸は約20種類 そのなかで人間の体内で合成できないものが8種類あり この8種類を必須アミノ酸という。

リジン メチオニン スレニオン イソロイシン  バリン ロイシン フェニールアラニン トリプトファン

この必須アミノ酸は1種類でも欠けると重大な栄養障害を起こす可能性があり 毎日の食事で絶対に取らなくてはならない。

この必須アミノ酸をすべて含んでいるのが良質タンパクと称される動物性タンパクである。 動物性タンパクも毎日食べなさいと言われるのはこの為である。しかし、全てではないが、植物性タンパクにも多くの必須アミノ酸が含まれている。 海苔の37%はたんぱく質であり、昆布はアミノ酸の宝庫である。大豆も昔から「畑の肉」と称されるほどアミノ酸を多く含み、大豆のアミノ酸含有量は、スレオニンが基準値を少し下まわっているくらいで、動物性タンパクと比べてもそん色ない。 我々は、一つの食物だけを単体で食べているわけではない。主食の穀物があって主菜、副菜、そして汁物という構成の中で細かく考えていけば、十分な必須アミノ酸を取ることが出来る。(あくまでも、細かく栄養素を考えていくことが重要ということである。)

必須脂肪酸 :オメガ6とオメガ3の不脂肪酸が必須脂肪酸である。
オメガ6の代表的な脂肪酸がリノール酸
オメガ3の代表的な脂肪酸がリノレン酸 但し、 調理法を気をつけないとトランス脂肪酸に変化する。

** トランス脂肪酸については早い時期に別途申し上げたいと思っているゆえ、省略させていただくことを御了解いただきたい。

(飽和脂肪酸(殆どの動物性、及び一部の植物性)は、体内で合成できるため 必須脂肪酸ではない。それゆえ食事から取る必要はない.)