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第32話 やはり、発癌させないことを考えるべきです

癌にもいろいろ種類があり、血液の癌と言われる白血病のように腫瘍(しこり)にならないものもあります。
また、小児癌と大人の癌ではその増殖スピードが違います。
成人のしこりを形成する癌が通常1cmで見つかると「早期発見」と言われます。
乳癌に至っては2cmまでが早期癌と定義されています。
癌の転移のメカニズムは、次の3つです。

1. 癌細胞は、まず発生した臓器の中のリンパ管を通ってリンパ節に流出します。これを「リンパ行性転移」と言います。
2. それだけでなく、発生した臓器の中の血管を通り血流にのって体の隅々にまで運ばれます。
3. もう1つ、発生した臓器からあたかも水を差し溢したかのように、その面積を拡大するかのように広がっていく場合もあります。これを「播種状転」と言います。

問題は2の「血行性転移」です。1cmのしこりを形成する癌は、その中に10億個の癌細胞が詰まっており、それらがかなりの速度で分裂する訳ですから結果的に毎日300万個は位は血流にのって全身に流出することになります。
これは慶応病院の元病理学助教授、山口寿夫先生の論文にも掲載されています。
毎日300万個です!! 我々のように免疫学的立場から癌を捉える医師は、けして1cmの癌でも早期癌だとは認識致しておりません。

癌病巣の大きさとその癌細胞数及び臨床的意味
表.1
総癌細胞数 大きさ
重さ
1日あたりの
血中流出癌細胞数
2000万個 3mm 3万個
10億個 1cm/1g 100万個

癌は、発癌から癌死まで10年から15年の年月が必要とされる病気で、通常癌の早期発見とは1センチ位の大きさで、既に約10億個の癌細胞が詰まっており、この大きさになると毎日300万個の癌材棒が血中に流出し、その1〜3%が血管に詰まったり、組織に定着するものと考えられます。その後の推移は体力や免疫などに左右されますが、発見時既に転移している可能性を否定出来ません。
これらを臨床的な癌又は見える癌と言います。発癌から癌死に至る期間を考えますと臨床的な癌、見える癌は癌の最後の4分の1の期間でその4分の3が癌の潜伏期とも言うべきものです。

表1は、他の免疫学者の発表の数値ですが、3mmの癌で毎日、血液にのって全身に放出される癌細胞の数は3万個です。3mmの癌で毎日3万個の放出なのです。
よく早期に癌を発見され、手術結果において「癌は取り切れたと思います。リンパ節移転はありませんでした」という説明を受けることがあります。
これはとんでもない間違いです。癌を簡単に考えないでください。その医師は「リンパ行性」の流出の事しか考えていません。血行性の流出を忘れています。1cmの癌が存在する臓器を手術するまでに {300万個×手術までの日数} が体内の血液にのって散らばったはずです。その証拠に、手術後1?3年で別の臓器への転移が発見されることを、よく耳にするではありませんか。

人間は、科学を発展させ、いろいろな物を発明し、いろいろな疑問、難題も解決していきました。解決すれば、解決する程、科学で解決できないものはないと思いはじめるようになりました。
あまりにも科学が発達すると、事が起きても科学で解決しようという考え方も出てきます。又、事を未然に防がなくても、事が起きてからでも間に合うということなのでしょうか?

癌も早期に発見すれば大丈夫と思っている方も多いと思いますが、癌細胞の分裂、増殖と放出は先に示した通りです。
決して、早期癌なら大丈夫とは思わないでください。とにかく、発癌させない生き方を地道に実行してください。
次回は、私が20年続けている「発癌させない生き方」をお話しましょう。