目次 < 第38話 「冷え」について(その1)

第38話 「冷え」について(その1)

多分、論文の数となると、近代医学よりも漢方医学の分野の方が多いのではなかろうか。
中国にはその1つ、「傷寒論」という論文がある。
後漢の時代に記述されたというから、今から約2000年前にまとめられたということになる。
「寒さで傷ついた体、寒さによって起きた病気を治す理論」が記されているとのことである。
実は、そのころ、中国では既に「冷え」があらゆる病気の原因であるということを確信していたようである。
「冷え」は我々人類の大敵であり、「冷え」はすなわち「免疫力低下」であるから、現代人を悩ませている病気の殆んどが該当する。
中国ではあるが、人類の祖先がすでに2000年前にはそのことに気づき、対策を講じて来たはずなのに、現代人が「冷え」に悩まされているのは何故なのか?
それは現代の文明、文化が、その上に成り立っている我々の日常生活が、ことごとく「冷え」をもたらすからである。
そして日本という世界のトップレベルにある長寿国が、その国民医療費に悲鳴をあげているのだから皮肉な話である。
「傷寒論」に立ち返り、「冷え」を起こさない生活を送らなければならないのである。


それには文明、科学の発展を無条件に喜ばないことである。 格言を2つ御紹介させていただこう。

・ジェローム神父?は言った。
神よ与えたもう。変えてはならないものを変えない努力と、
変えなくてはならないものを変える勇気と、
そしてその両者を識別する知恵を。

・阿久悠は言った。
私は、時代を否定しない。
しかし、どうしたら少し時代から遅れて生きていけるか?
それを考えている。

◎さて、これから「冷え」について、何回かに分けて皆さんと考えていきたいと思う。